以前の基準から改正された相続税の基礎控除で、税金が高くなるとよく言われます。
これは本当です。
これまでなら非課税だった方に課税されることがありえますし、これまでも課税対象だった方だと、その税額が高くなります。
このようなことで相続人にとっては非常に注目したい改正となりましたが、相続人以外の方にとってはどうでしょうか?

相続は毎年のように経験する機会は少ないですから、相続税とはどういうものか、自分が体験する機会も少ないですよね。
これで知っておきたいのは、相続税は財産を相続する方、つまりは相続人にかかること。
相続人以外の方には、基本的に課税されない税金となります。

つまり今回の基礎控除の改正が大きく関係するのは、自分が相続人となる方なのです。
それ以外の方には、そもそも相続税が課税されないため、特に関係ありません。
今回の改正のポイントとして、ひとまずは知っておくといいでしょう。

ただし、生涯で一度も相続人にならない方は、あまり多くはありません。
相続人は故人との仲や付き合いの深さで決まるものではなく、戸籍上の関係で自動的に決まるものだからです。
自分の実の親が亡くなった場合、すでに関係が切れていても、自分が相続人に確定します。
その親が多額の資産を持っていた場合、自分に相続税が課税されることもありえるのです。

もしそうなると、基礎控除が改正され、これが縮小されたというポイントを意識する機会はどうしても多くなるでしょう。
この改正のおかげで、以前よりも高額な相続税が自分にかかりやすくなったからです。
相続を放棄すれば相続税もかかりませんが、相続放棄の期限と、相続税の期限は、放棄の方が短い点に要注意。
相続税の金額を見て、払えないほどの高額だったから放棄するという方法は、相続税のことをよく知っており、相続の直後からすぐに動いて税額を確認しないと使えない方法です。
相続税の計算をする頃にはもう放棄の期限を過ぎており、放棄できなくなった状態で相続税の税額を知ることとなりがちなのです。
そのときになってこの基礎控除の改正のことを知って後悔しないよう、相続人以外の方もこれらのことは知っておくといいでしょう。

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